FIRE卒業、が、Twitterのトレンドに入って、話題になっています。
これはある人が、1年以上続いたFIREをやめて、再就職をしました、と言うツイートに、「私もFIRE卒業して、仕事を始めました」とリプした人がありました。
それに対して、多くの人が、
「それは FIREではなくて、一時休職では?」
と言うコメントがついて、話題になったものです。
ただ、私はそうは思いません。
実際、再就職した人の中には、コロナ禍からの株価の暴落で、 FIRE生活ができなくなって、やむを得ず再就職した、と言う人もあるとは思いますが、多くは、時間を持て余して、自分がなんのために生きているのか、生きがいや生きる目的を見失ってしまって、再び仕事を始める、と言うことではないかと思います。
この間、バフェット太郎さんの動画でも、このことが紹介されていました。
FIREのメリットとしては、特に経済的な自由以上に、時間的な自由があると思います。
例えば、
・仕事や会社に縛られないので、自由な時間ができる
・家族との時間も自由にとれる
・自分の好きな趣味に没頭できる
・海外に旅行もできる
などなどです。
しかし一方デメリットもありまして、
・時間があるだけに、逆に時間を持て余す
・趣味を楽しみたいと思っても、没頭できる趣味がない。
・自由な時間で、ゲームをしたり、自分の好きなことをしても、しばらくすると飽きてしまって退屈な FIRE生活になってしまう。
・たまに旅行に行っても、それもやっぱり飽きてしまいますし、お金もかかる
・それに関連して、時間があるので、浪費ぐせがついてしまう。
・浪費できないならば、なるべくお金を使わないようにして生活するから、そもそも、 FIRE生活が楽しくない。
などなどです。
これ、よく考えると、メリットはそのままデメリットにもなってしまっていることがわかりますね。
しかも数えてみると、デメリットの方が多そうです。
そうなると、何のためにFIREしたのか、ということになってしまうのではないでしょうか。
だから、私もこのブログで前々から言っているように、 FIREはあくまで生きていく手段。
生き方の問題であって、何のために生きるのか、これが一番大事だと言うことでしょうね。
『小人閑居して不善を為す』
と言う言葉もありますが、何のために生きているのか、確固たる人生の指針や目的がない人が、お金や時間を手に入れても、良いことは何もない、と言うことですね。
人生で何を優先すべきか、よくわかる話だと思います。
私は仏教の講師、と言う立場で、生きる目的や、人間なんのために生きているのか、を、仏陀の智慧からお話をしています。
一言で言うと、なぜ生きる、の答えですね。
ますます、仏陀の智慧の大切さが知らされることでした。
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