今日も、ロサンゼルスにあるテンプルで、仏教の教えについてお話をしました。
『知識伝持の仏語』というお言葉について話をしました。
『知識』とは仏教を伝える先生のこと
『伝持』とは、伝えたもち続けた、ということ
『仏語』とは仏様のお言葉、ということで、この地球上では、ブッダ、お釈迦様のお言葉のことです。
お釈迦様は今から約2600年前、インドで活躍されました。
35歳でブッダの悟りを開かれて、80歳で亡くなられるまで、45年間教えを説かれました。
その間の教えを仏教と言います。
その教えは全てお経になって残っています。
それらを、一切経、とか、釈迦一代教とか言われます。
お経は当時のインドの言葉、サンスクリットで書かれています。
そのインドから中国に仏教は伝わりました。
その時に大活躍をしたのが、三蔵法師です。
日本では西遊記に出てくる人物で有名です。
三蔵とは、経蔵・論蔵。律蔵、のことで、仏教の教えが説かれた経文のことを言います。
それらを全てインドから中国に持ち帰り、翻訳する人を三蔵法師、と言いまして、特定の人物だけをいうのではありません。
当時の中国には多くの三蔵法師がおられ、仏教の教えを中国語に、つまり漢字に翻訳することに注力されました。
ここが、世界的な歴史の、大きな分岐点でした。
昔の流行りの言葉で言うと
と言う瞬間です。
その後、日本に仏教は伝わりましたが、天平の甍、の中でも描かれたように、何度も何度も一切経を乗せた船が沈み、5回目でやっと成功したようです。
当時の日本は、中国から文化や文明を取り入れようとしていましたから、漢字で書かれた仏典を読むことができました。
そしてついに、法然上人、親鸞聖人に、真実の仏教が伝わり、私たちも仏教を学ぶことができるのです。
親鸞聖人は、この親鸞まで真実の仏教を伝えてくだされた7人の高僧を『七高僧』と言われて大変尊敬荒れています。
七高僧は以下の7人の方です。
龍樹菩薩
天親菩薩
曇鸞大師
道綽禅師
善導大師
源信僧都
法然上人
コメント