リープフロッグの国、ケニア 2021/11/05(金)

今日は、ケニアのナイロビに住む、学生のE君に初めて話をしました。
何を勉強しているのか、尋ねたら、
Human Resource Management
と言っていましたので、人的資本の活用についての研究をしているのだと思います。

ケニアは現在、モバイル決算のMーPESA(エムペサ)と言うものが、ケニアのGDPの50パーセントを占める割合になってきています。
日本は、2025年までに、キャッシュレス決済の割合40%を目指す(これはクレジットカードやデビットカードの決済も含む)と言う目標で、現状は、25%程度ですから、ここだけ見ればいかに遅れているか、わかりますね。
しかも、ケニアのMーPESAがすごいのは、モバイル携帯の中に入っているお金を換金もできる、という点です。

日本でイメージすると、交通系の電子マネーや、QRコード決済にあたりますが、現状、日本で使われている割合は二つ合わせて3%程度で、しかも一回入金すると再び帰ってはこない、一方通行のみの諭吉さんなわけで、M -PESAとは、格段に使い勝手が悪いですね。

ケニアで、これだけモバイル決済が普及したのには、
1、そもそも銀行口座を持っておらず、当然、クレカもデビットカードも持っていない人が多すぎる
2、若者中心に、スマートフォンがものすごい普及している。

という要因があります。

日本は、従来の仕組みが発達しているからこそ、新しい技術が生まれにくい環境にありますね。
そのうち、ケニアをはじめ、アフリカ諸国に経済的にも追い抜かれてしまう未来があるかもしれません。

そのためにも、不要な規制は取っ払い、自由に新しいアイデア、やり方を試すことができる仕組みにしてもらいたい、と思います。

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