今日は平日の、テンプル勉強会でした。
報恩講の後だったので、歎異抄のお言葉について話をしました。
その後、メキシコのDさんから、今仏教の話をしている人に、因果の道理の自因自果、自業自得について聞いた人の家族に、重度の障害のあるお子さんがおられて、キリスト教はじめ、どんな宗教にすがっても救いがなく、それが理由で仏教を聞こうとされた方があり、人が受ける結果は、全て自分に原因がある、ということには例外はない、と聞いて、泣き出してしまった、ということを聞きました。
これは、因果の道理について、特に全ての結果は自業自得である、ということを話をすると必ずぶち当たる問題です。
相手の顔色を見て、真実を曲げることはできませんし、それでも、相手の気持ちはよくわかります。
しかし、実は、全て自分の過去の種まきに原因がある、ということを心の底から納得されると、苦しみの解決はできるのです。
仏教ではそれを、懺悔(サンゲ)と言って、非常に良い業である、と涅槃経というお経にも書かれています。
どうしてそうなるのか、ということを言葉で説明するのは難しいですが、じゃあ、逆に、他人のせいにしていれば苦しみは解決できるのか、というとそんなことはありません。
それどころか、
「あいつのせいだ、こいつのせいだ」
と他人を恨み、社会を憎み、愚痴の心で余計に苦しむことになります。
苦しみの原因を正確に知り、懺悔と歓喜の人生にしたいと思います。
コメント