<日本人に足りない三つのリテラシー>
(海外では『あなたの宗教は?」と普通に聞かれます)
今日は、カナダ・モントリオールのSさん、ドイツのAさん、夕方の会合には、ベトナム、メキシコ、アメリカ、タイなどから会合への参加者がありました。
夜は、ケニアの朝8時でしたが、5人のケニアのメンバーの人たちが、参加してきました。
自力、という言葉について質問がありました。
よく世の中では、
『他力本願ではダメだ、自力更生でなければ』
などと言われて、
「他人任せではダメで、自分で考えて、自分で解決しなければならない」
という意味で使われますよね。
最近は、GRIT、と言って、能力や才能よりも、やり切る力の方が大事だということも言われています。
これはその通りなのですが、
問題はそこに『他力本願』とか『自力』という仏教の言葉が使われていることです。
この二つはそもそも仏教から出てきた言葉ですから、正しく使わなければならないと、仏法者、親鸞学徒としては思っています。
他力については、親鸞聖人が『教行信証』に
とありますように、阿弥陀仏のお力のみを言いまして(人間の)他人の力、という意味はありません。
それに対して、自力は、他力の仏様の力に対して『人間の力』という意味です。
(仏という字は、俳→佛→仏、と変化してきた、という説があります。
仏は『人(にんべん)に非ず』という意味になりますから、
他力の逆、自力は人間の力、ということになります)
これについては難しい話になるのでこれぐらいで、終わりますが、例えば往生とか、不退転とか、娑婆とか、仏教の言葉は大変誤解されていることが多いです。
そのことが、日本人の宗教観の低下にも繋がっていると思いますね。
これらの言葉については徐々に解説していきます(娑婆については、少し前に解説しましたね。)
私は、日本人が足りないリテラシーとして、三つあると思っていまして、これはまた、他のブログでまとめて書きたいと思っているのですが、
(1)金融(投資)リテラシー
(2)英語リテラシー
そして三つ目が、
(3)宗教リテラシー、です
(1)と(2)は、私が好きな、投資系のYoutuberの高橋ダンさんも言っています。
それに加えて、私はロサンゼルスに住んでいる者として、日本人は、宗教リテラシーが低いと感じています。
海外では、日常の普通の会話として「あなたの宗教は?」という話題が出てきます。
日本でそんな話をしたら、おかしく思われますよね。
ここが、海外との大変なギャップだと思います。
そういえば、先ほどの高橋ダンさんの動画、大好きでよく見てますが、そこに感想をコメントしたら、
「宗教家もマネーゲーム時代か?」
というコメントをどなたかから頂きました。
反論をする気にもなれないコメントです。
まさに、金融リテラシーと宗教リテラシーの低さをモロに表しているコメントだと思いました。
理由は
(1)投資=マネーゲーム、と思っている投資リテラシーの低さ
(2)宗教家がお金のことを考えるなんて不謹慎、と思っている宗教リテラシーの低さ
ですね。
この人も高橋ダンさんの動画、見てると思うのですが、ダンさんが毎回のように、
「投資(特に長期投資)=貯金です」
と言っているの、聞いてないのでしょうか。
お金を稼ぐだけの目的で見ているのかもしれませんね。
同じ動画を見ても、いろんな見方があるのだという勉強になりました。
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