本日も、1日、世界の皆さんに親鸞聖人の教えをお話ししました。
特に午前中は、ロサンゼルスにある、白亜のテンプル、通称”ホワイトハウス”で日本語でお話しをしました。
このテンプルでは、毎週日曜と火曜、勉強会、法話を開いております。
今日は、娑婆、という言葉について話をしました。
娑婆、は、刑務所から出てきた人が、
『娑婆の空気はうまいな〜〜』という言葉が有名ですが、
仏教では、この人間界全てを娑婆、と言います。
刑務所の中も娑婆です。
『娑婆』とは、昔のインドの言葉、サンスクリットで、現在の言葉で言うと、
『堪忍土』と言います。
堪忍、とは、忍耐する、と言うことです。
この世は、色々思う通りにならないことがあり、忍耐、堪忍しなければならないことが多い、苦しい人生、と言うことです。
堪忍、と言うことについて、以下のような話がありますので紹介します。
この世は、苦しみ悩みを我慢しなければならない堪忍土
『できぬ堪忍、するが堪忍』
という言葉もあります。
私も昔は、
「自分は忍耐強い方だ、そんなに怒りの心は起こらない方だ」
と思っていましたが、そんなのは堪忍でも忍耐でもないんですね。
どうしようもない、我慢しきれない場面にぶち当たっても、そこを我慢する。
堪忍をする。
それが本当の堪忍、忍耐だと知らされるばかりです。
堪忍袋が三つの袋の中で一番大事、と言われるのも、うなづけますね。
(三つの袋とは、巾着袋、お袋、堪忍袋ですね。知っておられますか?)
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