お釈迦様はお経の中に、家族を大事にしていかねばならない、と教えられています。
もし、家族が、食べるもの、着る物、住むところに苦しんでいるならば、家族が協力して、支えていかねばならないよ、と説かれています。
ところが、近くにいる家族ほど、ついついカッとなって、悪い言葉を使って、喧嘩をしがちだよ、とも説かれている。
昨年からのパンデミックで、家族が常に家庭に一緒にいることで、ストレスが溜まり、腹が立つことが多くなっている。
お父さんが自宅で仕事をしていると、家族がやかましかったり、子供が騒がしかったりすると、お父さんが怒る。
怒られたお母さんや子供たちもストレスが溜まって、お父さんを憎む。
それで、家族で口を聞かなかったり、お互いに憎みあったりしていると不幸です。
私の友人から、こういうことを聞きました。
友人の奥さんは、ストレス解消のため、週に一回、ズームで、おしゃべり会をしているそうです。
そこで、奥さんの友人たちが話をしている内容が聞こえるともなしに聞こえてくるそうで、どんな話をしているか?
衆議院選挙の結果がどうとか?
コロナの状況今どうか?
そんな話はしていなかったそうです。
「コロナで主人が家にいて、3回も食事を作らなきゃならないからめんどくさい!!」
「せっかく食事を作っても、美味しい、とも、何とも言わずに食べてムカつく!!」
「うちの主人はとにかくいびきがうるさい!!」
(これは友人の奥さんの友達のセリフですから・・・・)
お釈迦様は、本当は仲良く助け合わなきゃならない夫婦とか、家族ほど、喧嘩になりやすい、だから心が落ち着かない、と説かれている。
心に怒りを持っている、不満や不安を持っている全ての人間が本当の幸せになれるのが、仏教の教えだと説かれています。
仏教の結論に、世界中の人たちが平等に幸せになれる世界を説かれています。
釈迦は、男でも女でも、白人でも黒人でも、どんな人でも平等に幸せになれるよ、と教えられています。
釈迦は、頭が良くても良くなくても、王様でもコジキでも、平等に幸せになれるよ、と説かれています。
世界中のどこの国の世界でも、平等に幸せになれる世界が仏教に説かれています。
仏教には一切の差別がなく、平等に、誰でも本当の幸福になれる。
これは仏教の大きな特徴の中の一つです。
アメリカの人も、メキシコの人も、ハイチの人もミャンマーの人も、もちろん日本の人も、仏教を聞く一つで平等の幸せになれる、と説かれています。
それは例えれば、何百人、何千人の人を一度に乗せることができる船のようなものが仏教だということです。
安心して、楽しく、乗って渡れる大きな船ならば、一人で乗るよりも、家族や友達、たくさんの人と一緒に乗った方が楽しいです。
大きな船に乗って、仲良く楽しく、極楽浄土まで一緒に行く人が増えれば増えるほど、喜びも楽しみも大きくなります。
釈迦はそんな大きな仏教という船を知らずに、苦しみの海で溺れて苦しんでいる人が、世界中のたくさんあるんだよ、と教えられています。
ある国では、戦争や差別があって苦しんでいる。
ある国では、病気が増えて困っている。
ある国では、貧困でお金がなくて苦しんでいる、食べるものがなくて苦しんでいる。
ある国では、地震やハリケーン、津波で苦しんでいる。
そんな世界中の全ての人が、正しく仏教を聞く一つで、誰でも平等に本当の幸せになれる大きな大船に乗れるんだよ、と仏教では教えられている。
現在、私たちのグループで、仏教を聞かれている人が、私が知っているだけで、62ヵ国にありますが、まだまだ知らない人がたくさんありますので、日本人として、仏教徒として、親鸞学徒として、まだ知らない国の人たちに伝えていきたいと思います。
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