火宅の世界 2021/10/26(火)

摂取不捨の利益(本当の幸福)

今日は、私の友人の話を今日聞きました。

その人は、学生時代、女性の友人(彼女ではありません)がとても優秀で、いつも数学を教えて貰っていたそうです。

ところが、小さい頃から、体が弱く、後で聞いたところによると白血病だったそうです。

そこで、自分も大人になったら、他人の役に立つような人、自分のように病気で苦しんでいる人を助けたい、という思いで、勉強していたそうです。

ところが、受験の直前で、体調を崩し、結局受験できなかった。

私の友人は、無事受験ができたけれども、何のために大学に入りたいと思ったのか、というと、
「大学に入ったほうが就職に有利だ」とか
「人から有名な大学に入った、と褒められたい」とか
そういう理由で、受験していたことがとても恥ずかしく、大学に入ったら、真面目に人生を考えようと思ったそうです。

その時に仏教を聞いて、歎異抄の『摂取不捨の利益』を知り、

死がきても壊れない本当の幸福があることを知らされた

そうです。

火宅無常の世界

そういえば、カリブ海のハイチで、今年7月8日、大統領が突然暗殺されてしまった。
53歳で自宅にいて、警備員もいたのに、武装した四人の人に殺されてしまった。

その1ヶ月後の8月14日、ハイチに大きな地震が起きた。
マグニチュード7.2、少なくとも2,207人が死亡し、12,268人以上が負傷、13万棟以上の建物が全壊、または損壊した、と伝えられています。
その後、国内が大変混乱して、警察の数より、ギャングの数が多くなって、多くの人がアメリカに逃げたいと思ってきたが、入れず、強制送還された人も多数ある、と言われています。

日本でも、10年前に東日本大震災があり、津波が襲ってきて、2万人以上の人が亡くなりましたね。

平穏な日常が、突然壊されてしまう、ということは、どの時代でもどこの国でも、変わらない真実ですね。

私の友人は、数年前にミャンマーに仏教を伝えていきました。
ミャンマーは、仏教を大切にする国なので、たくさんの人が仏教を聞き始めました。
ところが、今年初めにクーデターが起きて、大統領が拘束、そして平和な生活ができなくなってしまいました。
デモを行った若者が、1200人以上軍隊によって殺されています。
去年まで仏法の話をしていたのに、もう会えなくなってしまった人が、半分以上ある。

現在地球上に、196カ国の国がある、と言われています。
その国の中で、内戦、紛争、止まらない国が45以上、約4分の1ある、と言われていますね。
アメリカや日本のように、経済や政治が安定している国でも、突然、ハリケーンがくる、地震が来る、津波がくる、そして、幸せが突然崩れてしまう、ということは、どこの国でも変わらない、ということです。

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