なぜ誕生日を祝うのか?
あっという間に5月も終わりになりますが、今月は、自分の誕生日もあったので、妻と娘が一緒に食事をして、祝ってくれました。
誕生日を祝うような歳ではないのですが、それでもやっぱり、こういうことをしてくれるとうれしいものです。
妻と娘に感謝です。
ところで、水戸黄門こと水戸光圀は、自分の誕生日には、粗末なものを食べたそうです。
不審に思って、近臣が尋ねると、
「なるほど、誕生日は、この世に生まれた祝うべき日であるかもしれない。しかし、この日こそ、自分が亡き母上を最も苦しめた日なのだ。それを思うと、珍味ずくめでお祝いなどする気にはどうしてもなれぬ。母上を思い、母上のご苦労を思えば、自分はせめて一年中でこの日だけでも、粗末な料理で母上のご恩を感謝してみたい」
と言ったそうです。
仏教では、親の大恩十種、と言って、親から大変な恩を受けていると言われます。
その最初の二つが、
(1)妊娠すると、母親は重病のようになる、という、懐胎守護(かいたいしゅご)の恩
(2)戦場に臨む決死の覚悟がいるから陣痛という、臨生受苦(りんしょうじゅく)の恩
です。
少し前に読売新聞が、20歳以上の男女3000人に、
“10代の子供たちが、親を尊敬していると思いますか”
という世論調査を行いました。
結果は、半数以上が「尊敬していない」と答えたそうです。
どうして親を尊敬できないのか?
誕生日は祝っていても、人間に生まれた喜びがないからかも知れませんね。
コメント