金の冠をかぶったスズメの話⑵

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『財産を見せびらかすと身を滅ぼす』教訓①

前回の続き

ソロモン王から金の冠をもらったスズメたちはどうなったのでしょうか?

スズメたちは、大喜びで空を飛び回りました。

ところが、今まで漁師たちは、スズメには目もくれませんでしたが、金の冠をかぶっているために、あちらこちらでスズメが狩られるようになって、とうとう最後の5羽になってしまったのです。

命からがらソロモン王のところに行き、

「私たちが間違っていました。金の冠はもういりません」

スズメたちから金の冠が取り外され、平和を取り戻しました。

何年か後にはまた、元の数に戻ることができました。

これは「財産を見せびらかすと身を滅ぼす」という大原則を教えるための話だそうです。

リベ大両学長は、動画の中で、ポイントが3つある、と教えてくれていました。

①人に見せつけた財産は、人に狙われる

②ほとんどの人はスズメ

③適正な報酬を得よ

それぞれ考えさせられるポイントなので、仏教的に、浄土真宗的にどうなのか、自分なりの考えをまとめます。

①人に見せつけた財産は、人に狙われる。

これは、自慢する心、慢の心の恐ろしさを教えられたものだと思います。

人間は、自分がうまくいくととにかく自慢したがるものです。

ネットなどでも、「株でこれだけ儲けた!!」とか「高級車を買ってみた!!」とかの投稿が目立ちます。

それを見て、羨ましいな、と思う人がたくさんあるからでしょうが、それは自分のことを自慢して、他人を見下げて、踏みつける恐ろしい慢の心だと仏教では教えられています。

悪いことをすれば、悪い結果がやってきます。

因果の道理は間違いありませんから、私たちも気をつけて行きたいと思います。

ちなみに、英語で「踏みつける」は「Trampling」と言います。知らず知らずのうちに相手を踏みつける発言には気をつけたいと思います。

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