金の冠をかぶったスズメの話⑶

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教訓②『ほとんどの人はスズメ』〜特別な人はいない『凡夫のみ』〜

タルムードにあるこの話には、以下の三つのことが教えられています。

①人に見せつけた財産は、人に狙われる

②ほとんどの人はスズメ

③適正な報酬を得よ

2番目の『ほとんどの人はスズメ』というのは、特別な人はいない、ということですが、これは仏教、浄土真宗の教えで言うと『親鸞は弟子一人も持たず』に当たるのではないかと思います。

仏教では人間のことを、凡夫、と言いまして、欲や怒りの煩悩一杯の者である、と教えられています。

『親鸞は弟子一人も持たず候』とは、有名な歎異抄の中のお言葉です。

親鸞聖人に弟子がおられたのは歴史的な事実ですが、私が師匠であり、特別な立場、とは思われなかった、と言うことです。

お互い、煩悩しかない凡夫だから、ともに仏教を聞き、弥陀の本願に救われるしかない、と言うことを、仰った者でしょう。

両学長の動画では、ほとんどの人はスズメ、とは、ほとんどの人は弱者、と解釈されていますが、本当のお金持ちというのは、買うものがないから車を買う、家を買う、というレベルで、頑張って見栄を張って買っていること自体が、すでにスズメであるそうです。

これも、上には上があり、そういった相対的な幸福で満足を得ようと思ったらキリがない。

欲望にはキリがない、ということも学べるのではないかと思いました。

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