普段感じている不安や苦しみを解決したいと思っている人へ 2021/11/08(月)

仏教を聞く動機は様々

最近、仏教を聞いている人の中に、

「自分の悩みや苦しみを解決したい」という気持ちが強い人は多いと思います。

・家族の誰かが病気になって苦しい思いをしている

・夫が浮気をしている

・会社で頑張っているけれども、認めてくれない。

・なんとなく同じことの繰り返しでつまらない。

そういう動機で「仏教でも聞いてみるか」という人が多いのではないかと思います。

そういう人が何をするか、というと、

・キリスト教の教会に行って懺悔をする

・祈って、頑張って働きますから助けてください。

・日本ならば、お百度参りなどをする。

そういうことをする人が多いように思います。

人生は苦しみの花咲く木

解決になるか、というと、結論から言いますと「なりません」

一時、病気が治る、とか、浮気がなくなる、とか、借金がなくなるということがもしかしたらあるかも知れません。

しかし、しばらくすると、やがて、また問題が起きてしまう。

その問題を解決しても、また、別の問題がやってくる。

よく『人生は、苦しみの花咲く木』と言われるように、一つの苦しみの花を切り落としても、その養分が、別のところに行くだけで、花は次々咲いてしまいます。

だから、死ぬまで求道。死ぬまで完成がない。

これが、宗教だと思っている人が多いと思います。

そして、そのまま臨終を迎えたら、後生に突っ込んでいってしまいます。

苦しみの根源の解決

どんな人でもいざ死ぬ、となると不安になったり、心が暗くなったりします。

だから、考えたくない、というのが本音ですが、実はそのくらい心(無明の闇、と言います)こそが、苦しみの根本です。

その根本の問題、後生暗い心が、苦悩の根源であることを、明らかに突き止められたのが悟りを開かれたブッダの智慧であり、その暗い心(無明の闇)を破る力が智慧の働きなのです。

平生に完全に救いとられる、この点が他の宗教とは全く違う、これが親鸞聖人の教えです。

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